王宮庭園の隣にあるゲーテ像。
偉大なる文豪にしてワイマール公国の宰相。
そもそも何でウィーンにゲーテの銅像があるのでしょう?
ゲーテ本人はウィーンに住んだこともありませんが、生まれた
当時はドイツもオーストリアも「神聖ローマ帝国」でしたし、
モーツァルトやシューベルトがゲーテの作品に曲を付けたりし
ていますから、まあ苦しいですが、こじつけしたのでしょうね。
それにしても、いかにも「ウィーン市民でござい」みたいな感じのデカい態度です。…作品は好きです。「ファウスト」は前編と後編の間に60年の歳月があります。夢中で読んだものです。
但し、彼の作品は大好きですが、女好きな人間性には嫌悪感があります。(女にだらしないのは日本で言えば志賀直哉もそうですがね。)
「若きウェルテルの悩み」の実在のヒロインであるシャルロッテが40年以上経ってからゲーテに会いに来た時の冷たい態度は、まさに人非人!!
「舞姫」の森鴎外も日本に来たエリスに対して同じ態度でしたが…エリスが結婚を求めていたのに対して、シャルロッテは 息子の就職の口利きを頼みに来ただけです。
まあ、森鴎外も焦ったでしょうが、ゲーテはもう焦る必要など全く無かった筈です。その40年以上前はロッテが結婚した後もシレッと家に出入りしていた癖に。
他にもゲーテは宰相職をほったらかしてイタリアで女にうつつをぬかしたり、やりたい放題でした。一時期「ゲーテ格言集」をポケットに入れていましたが、今はそんなに尊敬はしていません。
ゲーテ像の道路を挟んで向かいには、かのノーベル賞作家トーマス・マンが尊敬して止まなかったシラーの像があります。
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